Wed, 02 Sep 2009
「クールなURI」をめぐって
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仕事をさぼって「クールなURI」をGoogleで検索していたら、ナンセンスな文章がたくさんあるなあと思った。それをここで指摘しようかと思ったが、帰宅してもう一度それらを読むとナンセンスというのも言い過ぎかもしれないと思った。とりあえず私の解釈だけ書いておこう。
「クールなURIは変わらない」(“Cool URIs don't change”) というタイトルは誤解を招きやすいように思う。この文章で問題とされているのは、単なるリンク切れだ。だから、URIを変えること自体は別に構わない。ただ変えるなら、古いURIでアクセスした時に全く情報がない404 Not Foundを返すのは、利用者に不親切でサイト管理者に対する信頼性を失わせますよ、ということだ。HTTPヘッダーでリダイレクトするとか、URL rewritingを使うとか、削除した旨の説明を書くとかすればいいだろう。
変わらないURIこそがクールで書かれているように、URIに入っている拡張子とメディアタイプは関係ないので、別に.htmlの拡張子でJPEGデータを送ったって(メディアタイプが間違っていて文字化けしたりしないかぎり)別に構わない。foo.phpが実はPythonのスクリプトでも関係ない。それがクールじゃないから余計な情報はURIから排除しましょうというのは単なる制作者側の美学でしかない。もちろん私が最初の記事で「クールなURI」と言っているのは、私自身がクールだと思っているからというだけだ。
だから盲目的に「クールなURI」に「すべき」だと思い込むのはナンセンスだし、一旦インターネットで公開した文書を削除してはならないということにもならない。もちろん管理コストなどを考えれば「クールなURI」の方が有利だろうし、官庁などが一旦公開した文書を削除すべきではないという議論はあるだろうが、それらはまた別の問題だ。
自己満足の文章をつらつらと書いてしまった。さあ、仕事仕事……
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